「気づいたら、相手のことばかり考えてしまっている」 「自分を大切にしてくれない人でも、なぜか離れられない」
そんな声を、特にシングルマザーの方から多くいただきます。
ひとりで子育てをしてきた日々、ふと心細さを感じたとき、「誰かに頼りたい」「寄りかかりたい」という気持ちが芽生えるのは、自然なことです。
婚活サービスを通じて新しい出会いを求める中で、心の隙間にすっと入り込んでくる存在に、つい依存してしまうこともあります。
今回は、「依存から抜け出したい」と感じているあなたへ、心を守りながら再出発するための考え方と対処法をお届けします。
なぜ依存してしまうのか──その背景にあるもの

依存は、愛情の裏返しではなく「不安」の表れです。たとえば、こんな思いに心当たりはありませんか?
- 一人になるのが怖い
- 自分に価値がないように感じる
- 嫌なことをされても「私が我慢すればいい」と思ってしまう
こうした感情の根っこには、「過去に大切な人に裏切られた」「心から信じていた相手に傷つけられた」経験があることが少なくありません。
だからこそ失敗したくない。自分を守るために無意識に相手に依存し見ないふりをしてしまう。まずは、その感情を責めずに受け止めることが大切です。
「正直になること」の怖さと向き合う

婚活中に人を信じることは、簡単ではありません。「また裏切られたらどうしよう」 「本音を話したら、嫌われるかもしれない」
そんな不安から、心を閉ざしてしまったり、自分をよく見せようとしてしまったり。
だけど、偽った自分を好きになってもらっても、本当の安心感は得られません。正直でいることは怖い。
正直な気持ちを大切にできる関係は、長い時間をともに歩むための、確かな支えになります。本音を言い合える関係こそが、信頼を育て、長く続く絆につながっていきます。
自立した心を育てる3つのステップ
① 自分の感情に正直になる
「寂しい」「不安だ」と感じることを否定しない。まずは自分の心の声に気づくことが第一歩です。
② 小さな“自信”を積み重ねる
趣味でも仕事でも育児でも、「今日はこれができた」と思えることを積み重ねると、心の軸が育ちます。
③ 相手に合わせすぎない勇気を持つ
自分を犠牲にすることは違います。本当の意味で支え合える関係は、自分も大切にできる関係です。
再出発は、ほんの小さな一歩から
誰かを信じるのが怖いのは、それだけ真剣だった証拠。 誰かに寄りかかりたくなるのは、今までひとりで頑張ってきたから。
でも、これからのあなたの婚活は、「誰かに満たしてもらうため」ではなく、 「一緒に歩いていける人を探すため」であってほしい。
自分を偽らず、少しずつでも本音を伝えていける関係は、 きっとあなたにとって心地よく、安心できるものになるはずです。
どうか、あなたの再出発が、優しさに満ちたものでありますように。
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