婚活がうまくいかない日々が続くと
ふとした瞬間に思う。
「自分に原因があるのかもしれない」
でも、現実を見すぎるのも怖くて。
上手く文章に書けないので
まずは、このラジオ動画を…
そう、僕は駅前の町中華に逃げ込んだのだ。
町中華で心に決めた、ささやかな設定

何もかもが上手くいかない
婚活アプリを開いて
スワイプすれば美女ばかり
自分の容姿なんてミジンコレベル
相手になんてされないだろう
そんな僕は
カウンターに座り、餃子とビールを頼んだ。
そして心の中で、そっと決めた。
「このお店にいる人、全員バツ3ってことにしよう」
根拠はない。
ただそう思うことで、救われたかった。
“何度失敗しても、みんなそれなりに元気にご飯を食べている”。
そう信じたかった。
泣かなかった夜は、小さな勇気の証
ほんとは、ちょっとだけ寂しかった。
でも、誰にも言わず、ただ食べて帰った。
泣かなかった。
誰にも褒められない。
誰にも見られていない。
でも、自分だけは知っている。
「今日、自分を壊さなかった」
それは、確かに小さな勇気だった。
僕はそれに、
“マイクロ・ブレイバリー”
と名前をつけた。
人との距離は、靴ひもみたいなもの

ふと、その帰り道
女友達のことを思い出した
待ち合わせの場所で
彼女が走ってくるのが見えた。
スニーカーの紐がほどけたまま
「危ない」と思ったけど、言えなかった。
謝ってきた彼女に
紐のことを指摘する勇気が出なかった。
人間関係も同じだ。
ほどけたと気づいても、どこで言うか、どこで関わるかは難しい。
締めすぎれば痛いし、緩めすぎればまた解ける。
だからせめて
「ほどけた誰か」
を笑わないでいたい。
そして、自分の靴ひもだけは…
また結びなおして歩いていきたい。
誰にも言わない秘密があっても
いいじゃないか
それも、マイクロ・ブレイバリー
小さな勇気は、確かにそこにある
大きな成功や劇的な変化じゃなくていい。
ただ、壊れそうな夜に、自分を壊さなかったこと。
その小さな決断は、確かに未来を変えている。
誰にも見えなくても、誰にも気づかれなくても、
あなたの中に息づいている
マイクロ・ブレイバリー
を、ちゃんと信じてあげてください。
【次回予告】Vol.5では、元恋人のSNSをそっとミュートした夜の話をお届けします。
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