婚活の相談を受ける中で、「この人、ちょっと宗教っぽい」とか「なんだか詐欺みたいだった」といった話が増えている。
でも、そういう人に限って、見た目は“やさしそう”で“誠実そう”なんです。
実はそれこそが、最も注意すべきサインかもしれません。今日は、「優しさの顔をした人が、あなたの心を壊すとき」をお伝えします。
婚活中に近づいてくる“優しい人”の共通パターン

ラジオでもお伝えしたのですが、僕の体験談だけではなく、真心マッチ編集部の意見となります。これはどこの世界も同じで、
- 口調がとても柔らかく、言葉選びが丁寧
- 「本当の君を知りたい」など、心の中に踏み込んでくるのが早い
- 過去の辛い話を共有して、共感を誘ってくる
- やさしい言葉の中に「否定」や「正しさの押しつけ」がある
- 距離を取ろうとすると、自分が“傷ついた側”として振る舞う
このような人たちは、最初は安心感をくれる存在に見えますが、少しずつ「相手の都合に合わせて自分を変えよう」としてしまい…
気づけば自己肯定感が下がっていく。
いわゆる詐欺師ではなく一般的にもよく見られます。ただ、意図的にそうしているのではなく、無意識のうちにそうした行動をとっている場合も。
心が壊れるまでのプロセスとは?
はじめは「この人だけはわかってくれる」と思う。でも、次第に
- 自分の感情が信じられなくなる
- 判断ができなくなる
- 相手の機嫌を常に気にするようになる
明るくふるまうことが“義務”になる。
そして最後には、自分のことが好きじゃなくなる。
それは、恋愛や婚活ではなく、“支配”です。
謝れない人は、あなたに“謝らせてくる”
こういう人に共通しているのは、「絶対に自分から謝らない」パターンがほとんどです。
でも、こっちには「気をつかえなかったあなたも悪いよね」と遠回しに責めてきて、最終的に、こちらが「ごめんなさい」と謝る構造になる。
優しさを武器にした“感情のコントロール”がそこにあります。恋愛でいう駆け引きです。
あなたの優しさを利用する人との違い
本当の優しさとは、相手を操作せず、自分のペースを尊重してくれることです。
- あなたの“弱さ”を使ってくる人→危険
- あなたの“沈黙”を見守ってくれる人→安心
- 非を認められない人→疲弊する関係
- 自由を与えてくれる人→健全な関係が育つ
恋愛経験が少ない人ほど、やさしさの“質”を見極めて
特に恋愛経験の少ない人や、婚活初心者は、“優しくされる”ことに救われたくなる。
でも、その優しさの中に「支配」「依存」「否定」が混じっているとき、心は知らぬ間に傷ついていく。
「一緒にいて、自分のことを好きでいられるか」その感覚こそが、一番のセーフポイントです。
最後に、優しさを武器に人を傷つけてしまう人は、必ずしも“悪意があるわけではない”のかもしれません。幼少期の経験や、人との関わり方を学ぶ中で、「優しくすること=相手を動かすこと」と誤って覚えてしまった人もいます。それは共依存や愛着スタイルの問題とも言われていて、本人にも無自覚なことが多いのです。「優しい=いい人」と信じすぎず、自分の感情を丁寧に見つめることが大切なんだと思います。
このエッセイのもとになった放送はこちら
真心ラジオ『優しさの顔をした人が、あなたの心を壊すとき』でお伝えしました。
【次回予告】Vol.4では、誰にも見えない勇気を抱えて。小さな決断が未来を変える夜の話をお届けします。