こんばんは、ぱんこすです。このラジオは、婚活や恋愛で少し疲れた夜に、ちょっとだけ泣けて、ちょっと笑えて、それでもまた、自分に戻ってこれるような時間を目指しています。
今夜のテーマは、「元恋人のSNSをミュートした夜」について。このお別れを迎えるまでの彼女の気持ちは、別の記事で少しだけ、詳しくお伝えしています。よければ、そちらものぞいてみてください。

感情の最後の防波堤
大げさなことじゃない。通知が来るわけでもないし
相手に伝わるわけでもない。
でも、ミュートって…
感情の最後の防波堤なんじゃないかって
思うんです。
別れたあとも、フォローは外してなかった。
なんとなく、関係が終わった
って実感が持てなくて。
もしかしたら
またどこかで繋がることがあるんじゃないか
そんな希望とも未練ともつかないものを
自分の中でうまく処理できずにいた。
ある投稿が教えてくれたこと
最初の頃は、相手の投稿を見るたびに
「元気そうだな」とか「相変わらずだな」とか
ちょっとだけ安心してた。
でも、その“安心”が、ある日を境に変わった。
新しい場所に行ったらしい。
友達と笑ってる写真が上がってる。
誰かと食事をして、楽しそうなストーリー。
それを見た瞬間――
「自分のいない未来が普通に始まってるんだな」
って思ってしまった。
痛みじゃなかった。
でも、なにかがスッと消えていく感じ。
この人の人生から完全にいなくなったんだ
っていう静かな実感が、
じわじわと心を締めつけてきた。
「ミュートする」その選択
それでも、フォローは外せなかった。
だって、外すって
「これでもう本当に終わり」
って宣言するみたいで。
でも、見ないことはできた。
見ないって選択が、自分を守るための、
たった一つの手段だった。
だから僕は
ある夜、静かにその人をミュートにした。
画面を見ながら、ため息をひとつ。
そして「ミュートする」をタップしたあと
しばらくスマホを見つめて動けなかった。
ほんとに些細なことだったけど――
あれは、僕にとって
言葉にしないお別れ
だったんだと思う。
通知は来ない。
相手には気づかれない。
でも、自分の中では、
ものすごく大きな一歩だった。
少しだけ、楽になれた夜
あの日から、ちょっとだけ楽になった。
心がざわつく瞬間が減った。
ストーリーに怯えなくなった。
タイムラインに
知らなくてよかった情報
が流れてこなくなった。
それって、相手を切り捨てたんじゃない。
自分を、ちゃんと守っただけなんだと思う。
だからね、
もし今、「ミュートなんて冷たいかな」って
思ってる人がいたら
そっと伝えたい。
大丈夫です。
それは、ちゃんと優しい選択です。
あなたが、自分の感情を壊さずに済むように。
無理に強がらずに
立ち止まって深呼吸できるように。
誰にも伝わらないけど 「それでよかった」って、
誰かに言ってほしかった夜。
その気持ち、僕も知ってます。
この話のつづきは、真心ラジオで
SNSの関係を手放すことは勇気のいることです。でもそれは「見なくても生きていける」と思えた証。誰かを忘れることよりも、自分を大切にすることを、そっと選んだあなたへ。その選択はちゃんと優しいです。
学んだこと
- SNSを「見ない選択」も、立派な自己防衛
- ミュートは冷たさではなく、心を守る優しさ
- 自分の現在が少し軽くなる
【次回予告】Vol.6では、記憶をなくすトイレットペーパーをお届けします。